読書感想「インドに行くなら草食系な南インドに行こう!」

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私は大学生〜社会人数年目あたりの一時期、自己啓発本やビジネス本にハマっていた時期があった。その頃に300冊くらいは読んだと思う。でもある時から読めば読む程似たことしか書いていないことに気づき、あまり読まなくなってしまった。世界経済の流れ、成功するための考え方、日本や世界の問題…. 一通り読んで学ぶことはもちろんあったけれども、その後次第にそのような抽象的で客観的な話にはあまり興味がわかなくなったのだった。

ところで最近、前会社を立ち上げた時の仲間に会った。単に久々に意見交換をする目的で会っただけだけども、やはり知った仲、その時の数時間でとても有意義な時間を過ごすことが出来た。その際に話した内容は、「このサイトは何万PVらしい」「〇〇のような手法でアクセスを集めている」「〇〇が事業をしにベトナムに行った」などだった。超具体的な話しかしなかったが、面白かった。

 

さて、今回読んだ「インドに行くなら草食系な南インドに行こう!」だけども、著者の矢野さんは最近まで現地のIT企業で通翻訳として2年間働いていた方。主に南インドのケララという州に滞在していたようだ。北インドはニューデリーなどの話は日本でも時々聞くけども、南インド、特にケララの話はほとんど聞いたことがない。勝手な想像では、観光や駐在員以外で現地で生活している日本人は少ないのではないだろうか。こういうレアな情報は面白そうだと思い読んでみた。

内容としては、南インドの一般知識から観光情報、医療事情、そしてなぜかインドでの起業情報までと幅広い。こう書くと内容は広く浅くのように感じるかもしれないが、実際にはその逆で、内容は著者が経験したことを中心に書いた、リアルで具体的なものだった。また、写真が多く文体は軽いのでサクサクよめる。

特に、現地の「生活費」や「医療レベル」など、かなりレアと思われる内容についても書いてあるので、現地採用や留学で行く方にとって現地の雰囲気を知るのにとても良い本だと思う。また、私のようにインドに行く予定のない人でも話のネタとしていいし、観光予定の人ならばもちろん楽しんで読めるだろう。

やはり、こういうリアルで具体的な本は面白い。

世界のどこかでレアな経験や知識を持っている人は沢山いる。その中には既にブログで発信している方もいるとは思うが、読む側としてはブログ記事を順番に読んでいくのは結構大変だ。今後はそのような経験や知識が、電子書籍のプラットホーム向けに編集され、読み易い形で発信されていくのだろう。しかもこの本のように格安で、欲しい時にすぐに手に入る。いい時代になったものだと思う。

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