[読書]脳を活かす仕事術

脳科学者の茂木さんが書いた本。

書かれている内容は良く有るビジネス書と一緒で、アウトプットの質を向上する方法や、タスクの管理方法についてなどですが、脳科学の観点から方法論の裏付けが書かれているのが特徴で、面白いところです。

読んでみると自分の経験則的に同意するところが多々あり、
それに対して素人にも分かり易い形で脳科学的な説明がある、
というところがこの本の見所。

印象に残ったところを。

良い物を理解するのと良い物を作れるのは別であり、
それは脳の感覚系と運動系をバランスよく機能させることが重要。
感覚系と運動系は直接繋がっておらず、言葉などのアウトプットを通して
やりとりがされる。
現代では感覚系が発達している人が多い傾向があり、
感覚系はちょっとしたコツなどで発達しうるが、運動系は反復するしかない。
運動系を発達させるには、とにかく、アウトプットを増やすしかないのだ。
アウトプットを感覚系でインプットして評価を繰り返すことで運動系が
発達していく。

自分でこれは「1〜2時間以内で終わらすぞ」、と時間制限を設けて
集中して早くこなすクセをつけよう。脳の集中力が続くのは1〜2時間が限度。
脳は長期的な目標よりも短期的な目標に集中しやすくできている。
早くアウトプットすることで運動系と感覚系のバランスを保つ効果もある。

仕事はいきなり核心から入ろう。「○○時」になったら始めよう、では
多くの割り込みに邪魔されていつまでたっても進まない。
常に核心から入って決めた時間内でやろうとすれば脳の集中力は強化される。
すると細切れの時間でもすぐに集中できるようになれる。

脳の前頭連合野のワーキングメモリと呼ばれる箇所に長期記憶を司る側頭葉からの情報が
一時的送られ、そこで長期記憶をタスクのマネージメントを行う。
それが複雑すぎるとワーキングメモリに様々な情報を多く集めるのに時間がかかってしまう。
(つまり集中するのに時間がかかる)

#iwaking

転職前に振り返るべき大事なこと

友人と話していて面白い話を聞いたので書いてみたいと思います。
彼は転職を考えていて、色々な人からアドバイスを貰ったようです。

彼は本当に自分が転職するべきかどうかを判断するのに良い考え方をある人から聞いたそうですが、私自身大変納得する内容だったのでそのアドバイスと少々の私のフィルターを通して書いてみたいと見ます。

転職するということは大抵の場合、

・今の仕事でやることはやったので転職したい
・今の仕事のどこかに不満があり、外の企業の方が魅力的に見えるから転職したい

に分かれます。

そしてこの違いは内的要因(自分)と外的要因(他人、環境)、どちらを見ているかに依るわけです。

自分にとってやるべきことは全てやって、他にやりたいことが見つかったということで転職するのと、
今の環境に不満があり、いやでいやでたまらないから他の企業に救いを求めて転職するのとでは随分と意味合いが異なってくる、ということです。

この「卒業」と「逃げ」、どちらかによってその人の今後に与える影響は大きく異なってきます。これは周りの人の評価や経歴などではなく、自分自身の自尊心と成長に関わる問題です。

本気で自分がやるべきことはやって、それでも転職したいと思うのであれば転職してもいいのです。
本気でやらずに不満を持っている場合は転職しない方がよいのです。
今の環境で本気で取り組んだことのない人は次の環境でも本気になれません。
そしてまた不満が出て来ていつかまた「逃げ」ることになり、上手く行かない現状に対し徐々に自信を失っていきます。そしてますます上手くいかなくなっていくわけです。

この時の本気かどうかは、自分の主観で構いません。今までの人生でこれ以上ないというくらい本気だったらいいのです。結局他人に本気かどうかは判断出来ませんし、自分でしか本気度はコントロール出来ないのですから。

また、結果に対する評価も主観で構いません。本気で取り組んで上手くいかなかったのであれば(人間本当に本気でやれば大抵はなんとかなるものですが、本当に無理な仕事だったというケースも実際あります)自分の問題や現時点での限界を知ることが出来、そもそも無理なことを最初から判断するべきだったかとか、行動する前にもっと権限を貰っておくべきだったとか、根回しが必要だったとか色々気づきが出て来て結局は自分の糧になります。

ただし、この時注意する必要があるのが、原因を外的要因と捉えているかどうかです。外的要因と捉えているというのは他人のせいにしているということです。他人のせいにするひとはいつも「逃げ」ています。他人のせいにすることで結果に対してしょうがなかった、自分は精一杯やったとして心の平安が欲しいだけなのです。こういう人は成長出来ないのです。もちろん、明らかに自分以外の責任で上手くいかないこともありますが、大事なのは自分がそれをどう捉えるかということなのです。

自分の能力・スキル不足だったとかリスク認識が足りなかったとかああしておくべき、こうしておくべきだったとか、自分の問題として受け止められる人は成長スピードが凄まじく早い上にそういう人はそもそも致命的な失敗をほとんどしません。それは事前にあらゆるリスクや障害時の対応などを頭に汗をかいて想定しているからです。結果は自分の責任だと考えるからこその対応なのです。こういう人はやるべきことはやったと判断しても良いのです。

ちょっと長く書きましたが要するに本気で取り組んで来たか、結果を自分の問題として認識して来たかどうかで、「卒業」と「逃げ」が決まってくるわけです。
「卒業」すれば自信になりますし、結果が出ずとも自分の問題や現時点での限界を知り、認識力を高めることが出来ます。つまり上昇のスパイラルに入るわけです。一方「逃げ」た人は転職を経て徐々に自信を失い、下降のスパイラルに入ります。

この差は10年とか長い年月が経つとすごい差となって顕われてきます。
だから転職前に自分は「卒業」なのか「逃げ」なのか考えてみる必要があるということなのです。

以上、もちろん自戒を込めて。

#iwakin